今までの白内障手術では、「遠視」や「近視」は補正することができましたが、
「乱視」については手術後に眼鏡で矯正するしかありませんでした。
しかし、最近では乱視用眼内レンズや角膜の周辺部を切開する手術で
乱視を軽減させることができます。
角膜には強い乱視がある場合、白内障手術を行っても満足のいく裸眼視力が得られない
場合もあります。
手術は、乱視が強い部分の角膜周辺部を切開することで、角膜の乱視を軽減させます。
白内障手術と同時に行うこともできますが、当院では白内障手術後の乱視の状態をみてから
この手術を行っています。
※ TORIC IOLと同様に、全ての患者さんに適応するわけではありません。
乱視でお困りの方、眼鏡装用を極力減らしたい方、眼鏡やコンタクトレンズで
乱視矯正ができない方は医師までご相談下さい ※
TORIC IOL(乱視用眼内レンズ)
Alcon社(R) SN60T3/4/5
見た目の違いはごくわずかです
今まで使用していた眼内レンズ
Alcon社(R) SN60WF
2009年8月よりTORIC(乱視用)眼内レンズが使用可能になりました。
眼内レンズとは、白内障手術の際に濁った水晶体を摘出し、その代わりとなるレンズのことです。
今回登場したTORIC眼内レンズを使用することによって、白内障手術後の満足度向上がかなり期待されます。
しかも、TORIC眼内レンズは、現在使用している眼内レンズと同じく保健適用です。
※ すべての患者さんに適応するわけではありませんので、医師までご相談下さい ※