看護師のひとり言

看護師のひとり言

ケツの青い看護師の独り言

 私は、去年の4月より新米看護師としてデビューしました。毎日慣れない仕事を無我夢中で先輩看護師の指導の下あたふたしながら頑張っています。そんな日々の中で患者さんから教えてもらうことがたくさんあり、私自身悩んだり、考えたりし成長していっているのではないかと思っています。看護師としてスタートしたこの10ヶ月の間で思ったことを下記に取り上げてみました。

○手術に対する不安の軽減
ある患者さんと接した場面でその患者さんは術前検査時、とても力が入り、緊張していることが手に取るように理解できました。私は、手術になるとこの患者さんは緊張のあまり一点を固視できないかもしれないと思い、手術説明を人一倍丁寧にその患者さんが理解しやすいように説明し不安の軽減を図りました。その結果手術後「手術もあんたの言ったとおりだったから安心して手術を受けることができた。」と言われました。実際に手術中も固視がよく、多少の緊張はしているものの体動もなくスムーズに終わりました。理解力のある患者さんには手術がイメージできるように働きかけていくことで不安も軽減でき、安心して手術を受けることができることを再認識しました。まさに看護の教科書に載っている不安の軽減の原則どおりです。よってどの検査・処置に対してもその患者さんがイメージできるように働きかけることが私たちの使命であり、とても大切なことだと再認識できました。ただし、理解が乏しい患者さんについては家族の支援体制が万全になるように援助し、患者・家族をサポートしていかなければいけないため、様々な問題を11つクリアして手術に望むことができるように支援していくことが私たちの仕事だと思います。

○当直時の大脱走
 「実は、手術後翌日の朝、タバコが吸いたくて脱走したんよ。」と術後2週間目の検査時にある患者さんから言われました。この言葉を聞いて私は眼球が飛び出そうなほど驚きました。当院では院内の喫煙は禁止しており、手術後の泊まりの患者さんにも喫煙できないことを伝えています。手術後当日、私は宿直だったのでよく覚えていますが、この患者さんは泊まり希望の方で、他の患者さんと相部屋でした。夜中にも相部屋の患者さんのいびきがうるさくて寝られないという訴えをされており、自己主張の強い患者さんでした。なぜ今になってそんなことを告白するのかとても不思議でした。自分自身に興味を引くための手段なのか、はたまた貴方達の管理は行き届いていないということを誇示しているのか???どのような思いで告白されたのかは分りませんが、なぜそのようなことを今になって言われたのか、またなぜたくさんのスタッフがいる中で私に言われたのかとても心に残る一言でした。これからも患者さんの発した一言一言の思いを理解できるように自分自身の看護観を向上させていきたいです。

○針は痛い
 採血、ルート確保、薬液注入にしても医師の指示のもと静脈内、皮下、皮内に針を刺入させることが私たちの仕事の一つです。私自身、まだ経験も浅いということもありますが患者さんが痛がることを想像すると針を刺入することに躊躇してしまい、私自身の手先が意識とは関係なく少し震えることがあります。“1回だけ痛い思いをしてもらうことと、何回も針を刺入し痛い思いをするのとでは、前者の方が患者さんにとって一番負担が少ない”ということを頭では理解しているのですが、生身の人に小さな侵襲を与えてしまうと考えてしまうとなかなか針先が思うように進まなくなります。しかしこのことばかり考えていても仕方がなく、患者さんにとっては素早く正確にしてもらえれば済むことなんです。私はこんな小さいことにこだわっていますが誰だって1回でも痛い思いをすることは嫌だと思うからです。私自身、技術は今後も向上できるように日々努力しようと思っていますが、だからと言って針を刺入することに慣れてはいけないと思いますし、また患者さんは針の刺入が苦痛であるということ肝に銘じて業務を行っていきたいと思うのです。

○タバコを吸う看護師
 私自身、ヘビースモーカーではないもののタバコをやめることがなかなかできない中毒者です。そのため先輩看護師の方々から「患者さんに術後指導するのに喫煙しているあなたが禁煙を勧めたら変でしょ〜。」などと言われたりし、よく禁煙を勧められています。確かに喫煙者が禁煙を勧めることに対しては違和感があり、私自身も強く患者さんに禁煙を勧めることができない今日この頃です。術後になぜ喫煙がいけないのか、また喫煙自体の悪影響も充分熟知していますし、説明も必要なときには理解しやすいよう工夫していますが、その説明をしている自分自身に違和感を感じています。しかしその一方なかなかタバコをやめられない患者さんの気持ちは人一倍理解でき、共感することができます。タバコを吸わない人からみるとなんで止めれないのとか、意志の強さが必要だとか思われるかもしれませんが、意志の強さだけでは止められないのです。そのことを踏まえて患者さんに接することとしないのとでは雲泥の差があると思います。私のプライベートのことですが子供も生まれることだし、以前より喫煙回数も減っていることだし、また禁煙にトライしてみようと思っています。また、患者さんとの会話の中で「私はタバコを止めたんだ」と言われる患者さんに出会うと私にはその患者さんがとても輝いて見えます。本当にすごいなぁ〜私も見習わなければと思い、タバコを止める勇気をもらっています。タバコを吸わない患者さんには“本当にタバコ臭くて申し訳ありません近日中に止めます”と思いながら毎日業務を行っています。

看護師として始まったばかりですが、最新の知識・技術を取り入れ、困っている患者さん、悩んでいる患者さんをサポートできるように今後も頑張っていきたいと思っています。また患者さんの不安や悩みも共に考えることができる看護師でありたいと思っています。何か気になることなどありましたら気軽に声をかけてみてください。

眼科康誠会 井上眼科 看護師 HK

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