看護師のひとり言

看護師のひとり言
「私の看護観」

 患者さんに「看護師に望むものは?」と尋ねた時に、大抵の人は「優しい看護師さん」と答えると思います。患者さんの求める「優しさ」とは何でしょうか。笑顔、穏やかな口調、気遣い、心配りは最低限必要なことです。
 でも、ニコニコしていても注射を失敗ばかりしていたら、患者さんの信頼は得られません。穏やかな口調でも、曖昧な説明しかできないと患者さんは不満を持ちます。
 日帰り白内障手術では、患者さんと関わる時間が限られます。予約時、手術前検査時、手術1週間前検査時、手術当日、手術翌日、手術1週間後診察と主に関わるのは6日間です。しかも、1人の看護師が同じ患者さんに対応するわけではないので、看護師全員が同じレベルの対応が求められます。
 患者さんは看護師のことをよく見ています。A看護師が対応すると笑顔を見せるのに、B看護師だと笑わないということがあります。恐怖心を除ってほしい人、医学用語を使って的確な説明を求めている人、分かりやすく細かく説明してほしい人など、1人1人の要求は様々です。まず、患者さんは何を求めているのかを、いち早く見抜くことが大切です。
 手術前検査の時に、日常生活のことを聞いて、その患者さんの生活背景を把握します。また、話し方などから性格も推測します。第一印象はぶっきらぼうで怖い感じの患者さんが来られました。長時間待たされたという態度が伝わってきます。これ以上不快感を与えてはいけないと思い、いつも以上に明るく丁寧に話しかけました。この患者さんの気持ちがこちらに向くのは、どんな話題だろうと考えながら、検査を進めていきました。「食事を作ってくれるのは嫁さんだ。それと高校生の孫がいつも手伝ってくれる。勉強より好きらしい。」これだ!糖尿病のコントロールが悪く、食事療法も指導したい患者さんでしたので、お孫さんの話題を中心にして、血糖コントロールを頑張るようお話ししました。少し心を開いてくれたようで、冗談をまじえての検査、手術の説明ができ、笑顔で帰られました。
 私の考える「優しさ」とは、ただ患者さんの求めに応じるだけではなく、時にはダメなものはダメだと強く注意ができることだと思っています。そのためには患者さんの信頼を得ることです。基本である笑顔、気遣い、心配りは意識せずともできるように努力をしています。
 「先生は優しいけど、看護師さんは怖い」と言われないよう、常に「優しさ」を意識していきたいと思います。                 那須眼科 看護師I 

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