看護師のひとり言

看護師のひとり言

     こんにちは!手術室担当ナースです

私は以前勤務していた病院で手術室への配属が決まり、そこで眼科担当になりました。井上院長と出会ったのもその時です。当時より院長の白内障手術に携わってきました。

初めて顕微鏡をのぞいた時は目の中の神秘さに驚き、感動しました。しかし顕微鏡に慣れていない私は、両眼視することができず、院長に叱られたことを記憶しています。あれから時代の流れとともに、白内障手術の手技や付属の器械類がめざましく進歩し、現在のように日帰り手術が可能となりました。


では、当院の手術担当ナースとして、皆様が普段入ることのない手術室の様子や手術についてお伝えしたいと思います。当院手術室は2階にあります。クリーンルームとなっており空調管理された18畳ぐらいの広さの部屋です。中央には歯医者さんで座るようなリクライニング式の椅子があり、これがたおれて手術台になります。枕の位置は医師の操作により上下、左右に動かすことができるよう設計されており、患者様の頭のサイズあわせて安定するように調整することができます。
 また、手術には欠かせない高性能の顕微鏡、そしてフェイコマシン(超音波白内障手術装置)がベッドの側に配置されています。術中の全身管理の為、心電図モニターや血圧測定器も備えられています。そして手術の進行具合は、顕微鏡のカメラを通して手術室のモニターに映し、手術室スタッフはそのモニターを見ながら手術に携わっています。もちろん待合室で待っている家族の方にも手術を見て頂けるようモニターに映し、手術の説明もおこなっております。           

病院の中でも手術室という場所は何か特別な雰囲気があるように思えます。患者様はもちろん、私たち医療スタッフも緊張の中で手術に臨んでいます。手術前は緊張のあまり口数が減り元気が無かった患者様が、手術後は笑顔で家族の方と話をしている姿を見ると、私たちの想像以上に患者様は緊張し、手術に対する不安が大きかったことがよく分かります。その為、手術前には十分な手術説明をおこない、手術中にはBGMを流し、リラックスできるよう努め、「大丈夫ですか?あとすこしですよ」と声をかけ、できるだけ不安を取り除くよう努力しています。また、耳の聞こえにくい患者様には、大きな声でゆっくりと話したり、手術前に手話でコミュニケーションをとり、手術中は手を握ったり、離したりで合図を決めるなどして患者様に安心していただけるよう努めています。患者様一人一人の立場にたった手術看護というものを考え取り組んでいます。

当院は毎週火曜日と金曜日が手術日になっており1日に白内障の手術を約10件、その他緑内障手術や硝子体手術また涙道内視鏡手術を定期的におこなっています。

白内障手術は1例につき10分かからないペースで進行します。日帰り手術が可能になり、ほとんどの患者様は午前中に来院され、午後より手術を受け、夕方退院されます。

白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、眼内に人工レンズを移植する手術です。

私は直接介助を担当しているナースですが、「眼内レンズ」をセッティングする時に一番神経を使い、取り扱いには細心の注意を払っています。直径6mmの小さい眼内レンズをカートリッジと呼ばれる筒状の容器の中に折りたたんで入れ、それを2.2mmの切開創から執刀医が眼内にレンズを挿入します。眼内でレンズがきれいにひらくと「ホッ」とします。

現在当院で使用している眼内レンズはアクリソフ製のレンズで紫外線防止タイプのものです。また、眼内レンズも時代とともに進化し、最近では多焦点レンズも開発され、使用を希望される患者様もおられます。

無事手術を終え、患者様のホッとした顔を見ると私も充実した気持ちになります。患者様に満足していただける看護を日々考え、手術介助に携わっています。

また手術室ナースとして突発的な事態にも対応できるよう物品を整え、色々なパターンで必要物品を執刀医に手渡せる事を目標とし、経験をつんで自分のスキルをアップさせ、臨機応変に柔軟に対応できるようこれからも、頑張ります。
                                           井上眼科 看護師 K

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